「浜名湖かんざんじ温泉40周年記念誌」1998年(平成10年)発行より
景勝地として有名な浜名湖舘山寺地区。を温泉観光地に育てるために1953年(昭和28)舘山寺観光協会が設立されました。その後温泉掘削に入り、1958年(昭和33)に開湯しました。塩泉を適度に沸かし、神経痛やリュウマチに効能があります。
かんざんじ温泉の名前の由来は、温泉街の北側の舘山(たてやま)にある曹洞宗舘山寺(そうとうしゅうかんざんじ)より名づけられました。舘山寺では、12月15日に火祭り、元旦の手筒花火など無厄息災を祈る行事があり、温泉街の人々の心の拠り所となるとともに、観光で訪れる人々にも喜ばれています。
- 昭和33年
- 「舘山寺温泉開湯」
- 昭和35年
- 「湖上を渡る日本最初のロープウェイが開通」
- 昭和45年
- 「はままつフラワーパーク開園」
- 昭和58年
- 「動物園が舘山寺に移転開園」
- 昭和60年
- 「映画”男はつらいよ”撮影」
- 平成6年
- 「NHKドラマ 湯の町行進曲」放送(舘山寺温泉が舞台となったドラマです。)
- 平成16年
- 「浜名湖花博開催」(約544万人が来場した。)
- 平成21年
- 「浜松モザイカルチャー世界博2009開催」
- 平成24年
- 「新東名高速道路開通」
温泉の起源 | 昭和33年の開湯 |
---|---|
現温泉 | 平成19年湧出 |
効能 | ①療養泉の一般的適応症(浴用) 筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え症、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進 ②泉質別適応症 |
泉質 | ナトリウム・カルシウム – 塩化物強塩温泉(高張性・弱アルカリ性・低温泉) |
2013年2月13日に朝日放送された「たけしの健康エンターテイメントみんなの家庭の医学」でかんざんじ温泉が紹介されました。取り上げられた内容を一部ご紹介します!
「名医が認めた!病に効く温泉名湯ランキングSP」
関節痛改善につながる塩化物泉。日本の温泉100選の中から、塩分濃度の高い温泉を
ランキングしました。
- 1位 兵庫県 有馬温泉
- 2位 青森県 黄金崎不老ふ死温泉
- 3位 静岡県 浜名湖かんざんじ温泉
温泉の浴用は、以下の事項を守って行う必要がある
-
■入浴前の注意
- 食事の直前、直後及び飲酒後の入浴は避けること。酩酊状態での入浴は特に避けること。
- 過渡の疲労時には身体を休めること
- 運動後30分程度の間は身体を休めること
- 高齢者、子供及び体の不自由な人は、1人での入浴は避けることが望ましいこと。
- 浴槽に入る前に、手足から掛け湯をして温度に慣らすとともに、身体を洗い流すこと。
- 入浴時、特に起床直後の入浴時などは脱水症状等にならないよう、あらかじめコップ一杯程度の水分を補給しておくこと。
-
■入浴方法
- 入浴温度
高齢者、高血圧症若しくは心臓病の人又は脳卒中を経験した人は、42℃以上の高温浴は避けること。 - 入浴形態
心肺機能の低下している人は、全身浴よりも半身浴又は部分浴が望ましいこと。 - 入浴回数
入浴開始後数日間は、1日当たり1~2回とし、慣れてきたら2~3回まで増やしてもよいこと。 - 入浴時間
入浴温度により異なるが、1回当たり、初めは3~10分程度とし、慣れてきたら15~20分程度まで延長してもよいこと。
-
■入浴中の注意
- 運動浴を除き、一般に手足を軽く動かす程度にして静かに入浴すること。
- 浴槽から出る時は、立ちくらみを起こさないようにゆっくり出ること。
- めまいが生じ、又は気分が不良となった時は、近くの人に助けを求めつつ、浴槽から頭を低い位置に保ってゆっくり出て、横になって回復を待つこと。
-
■入浴後の注意
- 身体に付着した温泉成分を温水で洗い流さず、タオルで水分を拭き取り、着衣の上、保温及び30分程度の安静を心がけること(ただし、肌の弱い人は、刺激の強い泉質(例えば酸性泉や硫黄泉等)や必要に応じて塩素消毒等が行われている場合には、温泉成分等を温水で洗い流した方がよいこと)。
- 脱水症状を等を避けるため、コップ一杯程度の水分を補給すること。
-
■湯あたり
- 温泉療養開始後おおむね3日~1週間前後に、気分不快、不眠若しくは消化器症状等の湯あたり症状又は皮膚炎などが現れることがある。このような状態が現れている間は、入浴を中止するか、又は回数を減らし、このような状態からの回復を待つこと。
-
■その他
- 浴槽水の清潔を保つため、浴槽にタオルは入れないこと。